本を10冊読みましょう、というお話はさせて頂きましたが、それと同じくらい大切な事は決断に時間をかける、という事です。
家を買いたいと思ったら本を読みながら物件情報も見ます。最初は見慣れないものを見るのだからちょっと見辛いかも知れませんが、本当に家を買いたいと思うなら、物件情報を見るのも楽しくなってきますよね。
自分の住みたい家を探しているうちにわかると思いますが、こんな家に住みたい、と思う物件はとても高いです。
僕は首都圏の不動産が得意なので、首都圏のことだけで言うと、不動産の価値は、最寄駅×駅徒歩×築年数×間取り、で大体決まります。
目黒駅×駅徒歩7分×新築×3LDK=1.5億〜2億
ひばりヶ丘×駅徒歩15分×築25年×2LDK=3千万〜5千万
ひばりヶ丘をディスっている訳ではありません。ひばりヶ丘は西武池袋線の急行停車駅でとても栄えた駅で、急行に乗れば池袋まで18分くらいで着く、とても便利な駅です。僕もとても好きな駅のひとつです。
ただ電車に乗れば早いのですが、タクシーに乗れば池袋からひばりヶ丘では1万円を軽く超えるくらい遠い場所に位置し、私鉄でもあるため物件価格もそれほど高くありません。
この様に最寄駅をどこにするか?駅徒歩何分以内にするか?築年数をどうするか?間取りをどうするか?予算に合わせてギリギリまで自分の理想と購入可能な物件の金額を詰めていかなくてはなりません。
この作業にはとても時間がかかります。実は、ほとんどの人は自分が本当に欲しい物件が、マイホーム探しを始めた段階ではわかってないのです。自分1人でも大変な作業なのに、もしパートナーと2人ですり合わせるとなると、とても大変な作業となります。
ですので思い立ったが吉日、とばかりに急いで決めるのでは無く、じっくりと考えるのが良いと思います。それこそ本も10冊読んだから終わり、ではなく20冊でも30冊でも読んで欲しいところです。
そしてお宝物件はすぐには見つかりません。丁度マイホームが欲しくなった時に不動産屋に行って紹介される物件など、売れ残り物件です。
焦らすにじっくりと考え、勉強し、探し続ける。良い物件が出るまで待つ。良い物件が出るまで買わないぞ、と思うくらいで丁度良いと思います。2〜3年かけても良いと思います。
一生に一度、何千万の買い物をするのなら、それくらいの時間をかけても良いのではないでしょうか?