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2025.04.23   コラム

新築ワンルームマンション投資とは

不動産投資には、いろいろなやり方があります。(大都市圏、地方都市、田舎)×(鉄筋コンクリート、鉄骨、木造)×(新築、中古、築古)の様に、立地×構造×築年数の組み合わせがあります。

僕のやり方は、(首都圏×木造×築古)の物件が多いのですが、得意、不得意は人それぞれです。

不動産投資家の中には(田舎×鉄筋コンクリート×築古)という僕にはとても真似出来ないやり方をしている人もいます。

不動産投資には、いろいろなやり方が有るので、このやり方は間違ってる、というのはあまり無いのですが、1つだけ駄目なのが、新築ワンルームマンション投資です。

これとて立地や買った時期によっては必ずしも損をする、という訳では無いのですが、ほぼ買った人の9割以上が損をしていると言っても過言では無いでしょう。

この商品だけは建設会社と不動産会社と銀行と国だけが儲かる商品で、買った投資家は損をする仕組みになっています。

このビジネスは僕が20代の頃、30年以上前から有るビジネスモデルで若い頃の僕は、いずれこのビジネスは国に規制されて出来なくなるビジネスモデルなのだろうな、などと思ったものです。

ところが規制されるどころか今でも普通に行われていますし、どうやら国は新築ワンルームマンション投資を規制する気は無いのでしょう。

投資家を守るよりも多少の損を投資家に与えてでも、新築マンションをどんどん建てる事が国益に叶う、と考えているのでしょうか?

新築ワンルームマンション販売の不動産屋の人たちは、よく「節税になります」とか「毎月2万円の持ち出しで、貴方もマンションのオーナーになれます」などと言ってセールスをします。

しかしこれは買ったら赤字になるから節税になる訳です。毎月2万円の持ち出しとは毎月家賃からローンを引いたら2万円の赤字になるという事です。

これは大金持ちで、ほかに運用先が無い人がローンを組まずに現金で買います、というならばまだ考えても良い投資ですがそれでも、もっと良い投資先はいくらでも有ります。

ましてや、ろくに貯金も無いサラリーマンがやる投資ではありません。サラリーマンの属性を利用して、資産運用をしなければ勿体ない、というセールストークも有ります。それはその通りなのですが、それならば、もっと良い物件を買うべきです。

生命保険代わりに、というセールストークも同じで、団体信用生命保険(団信)の事なのでしょうが、もっと良い物件を買って団信に入れば良いのです。

自分年金も同じで、もっと良い物件を買って自分年金にすれば良いのです。新築ワンルームマンションを買うべきではありません。

ならば中古ワンルームマンションは、どうかと言えば、値段によります。新築ワンルームマンションを買った人から安く買い叩く事が出来るのならば、それは良い投資です。

僕もそうですが、不動産投資は物件を安く買わなくてはなりません。相続などの場合も有るので必ずしも売主が損をする訳ではありませんが、なかなか双方良しとはいかない様です。

不動産投資に絶対は無いのですが、新築ワンルームマンション投資だけは例外です。サラリーマンがローンを組んで新築ワンルームマンション投資をする事だけは絶対にやめましょう。

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