今20代、30代の人たちの中には、自分たちが年金を貰う年齢になった時には年金は破綻しているに違いない、と思っている人もいる様ですね。
識者と呼ばれる人の中にも、その様な意見を言う人もいますね。でも、本当はどうなのでしょうか?
年に1,2回ビートたけしのTVタックルで、若い時に年金保険料を払って無かった為、無年金の人や、貰える年金がとても少ない人の特集をしています。
その特集の中に出てくる人たちは、意外にも若い時にはなかなか羽振りの良い生活をしていたのに、やはり自分たちが年金を貰える年齢になった頃には年金は破綻している、と考えて年金保険料を払って無かったという人が多くいます。
でもその当時に将来年金は破綻する、と言っていた人たちは誰なのでしょうか?テレビ局の人や出版社の人でしょうか?その当時ですとインターネットもない時代ですので、情報発信能力か高い人たちであったのでしょう。
おそらくその人たちは今頃、厚生年金や企業年金も貰って悠々自適に暮らしているのでしょう。自分たちが将来年金は破綻する、と吹聴していたにもかかわらず。
そんな無責任な人たちの言葉を真に受けて、年金保険料を払わなかった人たちが今、年金を貰えなくて苦しんでいるのです。
それでもTVタックルの特集に出てくる人たちは基本的に元気で働き者の高齢者の方たちなので、それほど悲壮感は無いのですが、年金が少ない高齢者たちが、みんな元気で働き者な訳ではありません。
TVタックルでは、あえてその様な本当に悲惨な高齢者を出さないのでしょうが、働く元気も無いのに年金が少なくて苦しんでいる高齢者もたくさんいるのだと思います。
それでは年金が破綻する時というのはどういう時でしょうか?それは日本国が破綻する時です。絶対に日本国が破綻する事は無い、とは言い切れませんが、多分破綻する事は無いのではないでしょうか?
年金の支給額は今よりも減るのかも知れません。しかし高齢になり収入が無くなった時に少しでも年金が貰えるのはとても助かるのではないでしょうか?
今の若い人たちは年金を払うと損をする、という人がいますが、自分の寿命など誰にもわかりません。若くして年金を貰う前に死んだ人は損をしますし、長生きした人は得をします。
つまり年金とは長生きをした時の保険なのです。それでも確かに国民年金保険料は高いです。今は払えない、という人がいるのもわかります。その様な人は、国民年金保険料免除の手続きをしましょう。
もしこの手続きを怠ると、老後の年金が貰えないのみならず、障害年金(ケガや病気でもらえる年金)や遺族年金(自分が死亡した場合の遺族への年金)が貰えなくなります。
年金はおそらく破綻しません。20歳〜60歳の40年の内、免除期間も含めて10年保険料を払えば受け取る事が出来ます。将来はどうなるかわかりませんが、今のところ厚生年金加入者と結婚すれば3号被保険者にもなれます。(保険料を払わずに年金に加入できます)
今保険料の支払いが苦しい人も、何とか最低加入期間10年はクリアしましょう!将来は年金は破綻するなどと無責任な事を言う人たちの言葉を真に受けるのはとても危険です。