成功報酬の話をした所まではお話をさせて頂きましたが、ある日突然その相続問題が得意な弁護士から電話がかかってきました。
「この裁判は必ず負けます。あなたは立ち退き料は取れません。このままでは裁判官の心象がとても悪くなります。すぐに世田谷の家を売却するべきです。私は不動産屋もいっぱい知ってますので高く買ってくれる所を紹介します。」10年以上前の話ですので正確には覚えて無いのですが、大体この様な事を言われました。
とてもびっくりしました。今までと話している内容も話し方も違うので、とても怖かったです。取りあえず「少し考えさせて下さい。」と言って電話を切りました。
あの時は自分の感情が何だかわからなかったのですが、今になって気付くのは、恐らく人生で初めて暴力以外の手段で脅された経験でした。頭の良い人たちはこうやって人を脅すのですね。
とても混乱してどうすれ良いかわからなかったのですが、だんだん冷静になり、これはセカンドオピニオンだ、他の弁護士に相談しよう、と思い、以前に少しお世話になった弁護士さんに相談に行きました。
以前少しでもお世話になった弁護士さんがいるのなら、何故その弁護士さんに相談に行かなかったのか、と言えば、その弁護士さんはとても若い先生でした。
弁護士業界の事など何も知らないくせに、もう少し歳をとった先生の方が良いのでは?などと考えていました。
その若い弁護士の先生に今までの事を説明した所、そもそも賃貸借契約と使用貸借契約が有り、僕の場合は使用貸借契約なので立ち退き料は取れない、との事でした。
つまり前の弁護士は、立ち退き料など取れない事を百も承知で最初から僕を騙すつもりだったのです。
本当に悪徳弁護士なんているんだ、と思いました。僕は若い弁護士の先生に質問しました。
僕「どうすれば良いですか?」
若「前の弁護士を解任する事も出来ます。」
僕「弁護士を解任するなんて将来何か報復と かされないでしょうか?」
若「解任するという事は次の弁護士を頼むという事なので恐らく大丈夫では、」
僕「前の弁護士は何だかのらりくらりで話が噛み合わなかったのですが、頭の良いはずの弁護士がそんな事があるのですか?」
若「意外とそうゆう事があるんですよ。」
僕「成功報酬の計算の仕方はどこでもこんなものなのですか?」
若「他の事務所の事は良く分かりませんが、うちは違います。」
との事でした。若い弁護士の先生は絶対に悪徳弁護士の悪口を言いませんでした。とにかくもう、この若い先生に賭けるしかありませんでした。
こんな目に遭いながらも冷静な自分もいて、今回、異母姉妹と喧嘩をした事で、裁判沙汰になり、悪徳弁護士に会い暴力以外の手段で脅され、弁護士を解任する、という貴重な経験ができたなぁなどと考えていました。
これっぽっちの経験で解ったようなつもりになってはいけないとは思いながらも、以外と裁判とは恐ろしいだけのものでも無いのかな?などと思ってしまいました。
