経済や株式のエコノミストは、良くこの言葉を使って投資を煽ります。煽るという言葉はいささか挑発的な言葉ではありますが、やはりこの言葉を使いたくなるのです。
機会損失というのは現金を資産運用で儲ける機会があるのに普通預金などに預ける事により、儲ける機会を失う事を言います。
僕も昔テレビでこの様な事を言っていたエコノミストの言葉を真に受けて、株やFXをやって自分の財産を溶かしたものでした。
この言葉は資産運用をすれば必ず儲かる事を前提にしています。しかしながら資産運用とはそんなに簡単なものではありません。
株もFXも不動産も仮想通貨も、個人投資家は、プロと同じ土俵で戦わなくてはなりません。規模も情報量も経験値も圧倒的に違うプロに出来なくて個人投資家に出来ることは、唯一待てる事です。
機関投資家は、人のお金を預かり運用しなければいけないので、何もしなければ損をしてしまいます。しかし個人投資家は何もしなくても、お金は増える事は無いけど減る事も無いのです。
つまり個人投資家の唯一の強みは、無理矢理資産運用をしなくても良いところなのです。機会損失などという言葉を真に受けて資産運用をする、という事は個人投資家の唯一持っている強みを棄てる事なのです。
機会損失などと言う言葉は、証券会社所属のエコノミストやアナリストたちが、一般人に株や投資信託を買わせたい時に使う言葉なのです。
個人投資家は自分で今がチャンスだ!と思う時に出動すれば良いのです。そして株やFXが下手くそな僕は、現金は普通預金に積んであります。物件の頭金を払う時や何かの支払いの時など必要な時に引き出します。
株やFXで散々、財産を溶かしてきた僕にとっては、機会損失などはどうでも良く、ほとんど金利が付かない普通預金にお金を預けていても何の問題もありません。
物件を買うまでの間、せっかくの現金を普通預金に預けているのは勿体無いと欲をかき、株やFXに投資をしていたら、いざお宝物件を見つけた時に、すぐには引き出せない、最悪儲けるつもりが大損する、というのは今までの僕のやり方を考えれば想像に難くありません。
皆さまにおかれましても、どうぞ機会損失などと言うエコノミストたちの言葉に踊らされる事のない様に、自分で考えて、自分のタイミングで取引をして頂きたいと思います。
