親子で考える結婚式お金の話

Kekkonshiki to okane no hanashi

親子で考える

結婚式お金の話

Kekkonshiki to okane no hanashi

HOME | 結婚式とお金の話 | 結婚式の予算計画を作りましょう

結婚式の予算計画を作りましょう

 
image-3

何も知らないままで式場見学をして見積りをもらうと、後で費用が大幅に膨らんで「こんなはずではなかった」と後悔することになります。その前に必ずやっておくべきことを確認しましょう。
やっておくべきことは1.希望する結婚式・披露宴のイメージをキチンと作る 2.招待予定者のリストを作る 3.結婚後の新生活の具体的な計画を作る 4.大まかな予算を立てる です。これらは結婚式・披露宴の費用節約のためには必須の条件になります。
 

 目 次

 
1.希望する結婚式・披露宴のイメージをしっかり作りましょう
2.招待予定者のリストを作成して、結婚式・披露宴の出席人数を把握しましょう。
3.結婚後の新生活について具体的な計画を立てましょう。
4.「新生活までの大まかな予算書」を作りましょう
5.予算計画に必要な収入の部の説明
6.予算計画に必要な支出の部の説明
7.結婚式・披露宴の費用(予算)の算出
8.まとめ
 


 

希望する結婚式・披露宴のイメージをしっかり作りましょう。

 
あなたはどんな結婚式や披露宴を挙げたいと考えていますか?自分たちが行いたい結婚式・披露宴のイメージをキチンと持っておくことは大変に大事なことです。
 
例えば「結婚式は教会で挙げたい」とか、「白無垢で厳かな挙式にしたい」・・・とか。
あるいは、新生活が余裕を持って始められるように、披露宴は質素でもアットホームな感じにしたい、・・・とか。はたまた、お姫様と王子様のような派手で立派な挙式・披露宴にしたい、とか。自分たちらしい結婚式・披露宴のイメージを二人で話して共有することをまず一番最初にしていただきたいと思います。
 
このイメージ作りの段階では余り細かい計画は必要ありません。もちろんまだ何も知らない新郎新婦には細かい計画を作れといっても無理な相談で、具体的なプランは、式場が決定して式場プランナーとの打ち合わせの中で決めていけばよいのです。イメージをきちんと持っておけば、例えば「アットホームな感じの披露宴」を希望しているのであれば、派手な演出の提案がプランナーからあったとしても「NO」とハッキリ言うことが出来ます。
何のイメージも持っていないでプランナーの提案を聞くと、全てが必要なことと勘違いしてしまう可能性が大いにあり、結果として費用がどんどん膨らんでいくことになります。
希望するイメージに合わせてメリハリをつけて選択することが大切です。
 

招待予定者のリストを作成して、結婚式・披露宴の出席人数を把握しておきましょう。

 
招待予定者のリストを作る時には「氏名」の他に「続柄」や「住所」などもリストアップしておきましょう。このリストは結婚式・披露宴の出席人数を把握できると同時に招待状作りの時も役に立ち、さらには引き出物の宅配やお礼状の発送の時にも役立ちます。また式場で「見積書」を作成する時には必ず必要になります。
 

結婚後の新生活について具体的な計画を立てましょう。

 
結婚後の新生活が結婚式や披露宴よりも大事だということは言うまでもありません。
どんなに素晴らしい結婚式を挙げたとしても、その後の新生活がちゃんと始められなかったら何にもならないですよね。新生活の計画は前述の「結婚式のイメージ」と違って、具体的であればあるほど良いと思います。
具体的に考えることは、以下のような項目があります。
 

    1. 新居はどこにおくか
    2. アパートか、一軒屋か、家賃は幾らぐらいか
    3. 必要な間取りはどうか
    4. 生活に必要な什器・家具は揃っているか
    5. 購入が必要な什器・家具は何か
    6. 什器・家具の購入費用は?
    7. 引越しが必要な場合はその日程と費用など
    8. その他の生活に必要と思われる事項

 
これらの項目を新郎新婦で話しながら、一つ一つを書き出してみましょう。
 

「新生活までの大まかな予算書」を作ってみよう

 
新生活についての具体的な計画がある程度できたら、次は「大まかな予算」を立てましょう。「大まかな予算」には結婚式・披露宴だけでなく、大きく以下の項目の予算(収入と支出)が必要です。
 
<収入の部>

    1. 二人の現在の預貯金額
    2. 現在から挙式までの期間で貯蓄が可能な金額
    3. 両親からの援助(推定金額)
    4. 結婚式・披露宴の際のご祝儀の見込み金額

 
<支出の部>

    1. 結納・両家顔合わせなどの費用
    2. 婚約指輪、結婚指輪などの費用
    3. 結婚式・披露宴に関わる費用
    4. 新婚旅行の費用
    5. 新居への引越し費用
    6. 新生活に必要な什器・家具の購入費用
    7. その他の費用(予備費)
 
さて実際に「大まかな予算」を作成する時は以下の「予算書フォーム」を参考にして下さい。
 
表12

 
記入する前に各項目の簡単な説明をいたします。
 

予算計画に必要な収入の部の説明

 

 1)現在の貯蓄額

 
予算書作成時点での預貯金の総額です。新郎新婦が別々に記入します。
 

 2)挙式までの貯蓄可能額

 
毎月の収入から必要な経費を除いて、出来るだけ貯蓄するようにしましょう。
また、会社員の場合はボーナスなどの臨時収入が有りますので、こちらも出来る範囲で貯蓄するようにしましょう。それらを合計して挙式までに貯蓄することが可能と思われる金額を記入します。
 

 3)両親その他からの援助

 
ご両親に聞ける場合は確認をして記入してください。お聞きするのが困難な場合や援助が困難な場合は空欄にしておいてかまいません。
 
関連記事:結婚式とお金の話|結婚資金の相場と結婚費用の分担 LinkIcon
 

 4)ご祝儀

 
ご祝儀の相場は以下のようになっています。
 

間柄別のご祝儀相場
  友人・同僚 (相場)3万円   (平均)3.0万円
  上司    (相場)3~5万円 (平均)4.1万円
  恩師    (相場)3~5万円 (平均)4.1万円
  親族    (相場)5~10万円(平均)6.9万円
※親族をご夫婦で招待する場合は連名でご祝儀を渡されることがあり、2人で上記の金額になることが多いと思われます。

 
招待予定者のリストに基づいてご祝儀の金額を推定します。まだ出席か欠席かがわかりませんので、推定金額の90%位で記入しても良いでしょう。
 

 5)その他収入

 
会社から「結婚祝い金」が支給されたり、互助会に加入している場合の「祝い金」などがある場合は記入します。
 

予算計画に必要な支出の部の説明

 

 6)結納

 
結納の儀式は最近では省略することが多いのですが、地域によっては現在も慣例化されています。ご両親とも相談の上、また費用も確認の上必要な場合は記入して下さい。なお、結納を行う場合でも地域によって儀式の形態や手順などが異なりますので、費用も地域によって大きく異なります。一般的には20万円~40万円といわれています。
 

 7)両家顔合わせ

 
最近では上記の「結納」の儀式を省略して両家の親族のみで食事を兼ねた「両家顔合わせ」を行うことが主流になっています。費用は出席する親族の人数によって違ってきますが、食事と飲物で一人当たり1万円もあれば十分では無いかと思われます。
 

 8)婚約指輪・結婚指輪/新婚旅行

 
全国的な違いよりも個人の考えによる違いが大きい費用です。新郎新婦で話して予算を決めてください。
 

 9)新居の賃貸費・引越し費用

 
結婚をして両親と同居したり、ローンを組んで新居を購入する場合を除いて、まず賃貸で新生活を始める人が殆どではないでしょうか?新生活を始めるのにどうしても必要な「住居」の費用です。賃貸の場合は毎月の「家賃」の他に入居時に「敷金」「保証金」などが必要になり、他には仲介不動産屋に「礼金」「仲介手数料」なども必要となります。また「家賃」も前家賃(翌月の家賃を前月に払う)が一般的ですので、賃貸契約時には2か月分の家賃を支払う必要があります。合計すると全部で家賃の5ヶ月~6ヶ月分の費用を契約時に一括で支払う必要があります。
引越し費用は地域と引越しの時期によって大きく異なります。2月~5月にかけては転勤の時期に重なりますので、引越し費用が高くなります。また引越し荷物の量によっても異なりますので具体的には引越し業者にお問合せ下さい。筆者の経験では新婚夫婦の場合で5万円~10万円位だと思います。
 

 10)新居の什器・家具の購入費

 
具体的な什器・家具の購入リストを作って、家具販売店やネット通販などで価格を調査しましょう。全ての什器・家具を新品で揃える必要はないと思いますし、新生活が始まってから少しずつ買い揃えることも出来ますので、取りあえずは最低必要な物の購入で抑えるようにした方が良いと思います。あわてて買ったけど新居が狭くて家具が入らない、などの失敗もありますから要注意です。
 

※新生活に必要な什器・家具のリスト(一例)
          (購入した人の割合)
 (家電)冷蔵庫   78.3%    洗濯機   61.2%
     掃除機   52.4%    電子レンジ 51.9%
     炊飯器   47.3%    照明器具  42.5%
     エアコン  34.3%    テレビ   34.6%
     ドライヤー 29.1%    トースター 25.4%
 
 (家具インテリア)
     カーテン類 75.1%    カーペット 58.7%
     布団類   57.9%    ソファ   57.1%
     ベッド   56.9%    リビングテーブル 52.2%
     食器類   50.1%    枕     48.5%
     ダイニング家具類 40.8% AVボード   27.4%
これらの他に鍋・食器などの調理用品、バスマット・物干し竿などの日用品があります。     

 

 11)予備費

 
予算を作る時に、入ってくるお金は概ね分かっていて、突発的な収入はあまり無いのですが、支出は思いがけないことで発生してしまいます。全国的な基準額というのは無いのですが、突発的な出費に備えて少なくとも50万円位は予定したほうが良いと思います。
 

結婚式・披露宴の費用(予算)の算出

 

 12)最後に・・・結婚式・披露宴の費用です。

 
「新生活までの大まかな予算書」に記入した「収入の部」の合計と「支出の部」の合計を計算してみて「結婚式・披露宴の費用」を計算します。
 
「収入の部」合計-「支出の部」合計=「結婚式・披露宴の費用」
             
上記の計算結果が「結婚式・披露宴の費用」の予算限度額になります。
もしもこの予算限度額が少ないと思ったら、もっと貯金に励んで「収入」を増やしたり、あるいは「結納」「指輪」「新婚旅行」などを節約する必要があります。また「結婚式・披露宴」を賢く節約して執り行う必要があります。
 
以上のように、二人の結婚のイメージを具体的に「新生活までの予算書」にしてみると、二人で取り組む目標がはっきりしますよね。お二人の始めての共同作業は「ファーストバイト」ではなく、「新生活までの大まかな予算書」作りから始めてみましょう。
 
お二人の素晴らしい未来に向かって、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。
 

まとめ

 

  1. 自分達が行いたい結婚式・披露宴のイメージをキチンと持っておくことはとても大事なことです。
  2. 招待予定者のリストを作りましょう。リストには「氏名」の他に「続柄」や「住所」などを記入しておくと後々で大変役に立ちます。
  3. 結婚後の新生活についてはイメージだけでなく具体的な計画を立てることが必要です。
  4. 「新生活までの大まかな予算書」を作りましょう。これから二人が進んでゆく方向が少しずつ見えてきますよ。
  5. 「新生活までの大まかな予算書」を作ると、結婚式・披露宴の予算限度が分かります。その予算内で理想とする結婚式を挙げられるようにしましょう。