結婚式のスタイルを決める

結婚式の形態は長い間にいろいろと変化してきましたが、今では教会式の結婚式を好む人が増えてきました。しかし一方で伝統的な神前式の結婚式を挙げる人も少なくありません。結婚式は信仰に基づいて行われるものですが、日本の場合は全体的に一つの信仰にこだわることも少なく、信仰よりも個人の希望により結婚式のスタイルが決められる傾向にあります。
目 次
1.結婚式のスタイルについて
2.教会式結婚式(チャペルウェディング)
3.神前式結婚式
4.まとめ
はなちゃん
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GMおじさん、こんにちは!
たろうくん
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こんにちは!
GMおじさん
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いらっしゃい、二人とも準備は進んでいるかい。
はなちゃん・たろうくん
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うん、少しずつ準備しているけど、まだ良く分からないことも沢山あるわ。今日も色々教えてくださいね。
GMおじさん
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はい、こちらこそよろしくね。
はなちゃん
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ところでおじさん、今日は何のお話ですか?
結婚式のスタイルについて
GMおじさん
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今日は結婚式のスタイルについてだけど、これは既に良く知られているから簡単に復習してみようかな。はなちゃんたちは教会式で挙式を挙げたいといってたよね。
はなちゃん
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ええ、そのつもりだけど本当はイメージに憧れているだけで、よくは分かっていないの。
GMおじさん
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結婚式のスタイルは特に宗教に関連していたり、信仰心が強い場合を除いては余りこだわる必要は無いと思うよ。はなちゃんとたろうくんが好きなスタイルで挙式するべきだよ。取りあえず以下に挙式スタイル別の特徴を一覧表にしたから見てくれるかな。

GMおじさん
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結婚式の費用は特別な演出が無い限り、式場によってそれほど大きな違いは無いから今日は結婚式のスタイルを簡単に説明だけしておこうね。まずは教会(キリスト教式)結婚式の一般的な流れは以下のようになっているね。
教会式結婚式(チャペルウェディング)
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ホテルや結婚式場のチャペルで行います。本物の教会で行う場合は注意が必要です。(キリスト教ではカトリック教会とプロテスタント教会がありますが、カトリック教会の場合は信者のみに限定して挙式を受付けることがあります)
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殆どの場合、事前にリハーサルやレクチャー(説明)が有りますので安心です。
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一般的な挙式の流れ
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1.待機
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聖職者と新郎とベストマンは祭壇の前に立ち、新婦の入場を待ちます。
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※ベストマンとは新郎の横に立ち、新郎に指輪を渡す係です。新郎から最も信頼されている友人が勤める場合が多いようです。
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2.オルガン演奏
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3.新婦入場
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新婦とその父が後方から入場します。
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4.賛美歌斉唱
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5.挙式開始の宣言
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6.誓いの言葉
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7.指輪の交換
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ベストマンは聖職者に指輪を渡します。
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新婦はメイドオブオナーに手袋やブーケを預けます。
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※メイドオブオナーとは指輪交換の際に花嫁のブーケや手袋を預かったりする係です。新婦から最も信頼されている友人が勤める場合が多いようです。
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新郎は聖職者から指輪を受け取り、新婦の指にはめます。
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新婦は聖職者から指輪を受け取り、新郎の指にはめます。
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8.結婚証明書への署名
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9.ユニティーキャンドルへの点灯
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新郎新婦にキャンドルが渡され、祭壇中央のユニティーキャンドルに火をつけ、聖職者の話を聞きます。
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10.誓いのキス
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ベールを上げて誓いのキスをします。人前でのキスが恥ずかしかったら、ほっぺにチュでもかまいません。
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11.結婚宣言
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聖職者が「結婚が成立しました」と高らかに宣言します。
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12.退場
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参列者の祝福や拍手を受けながら二人で式場を後にします。
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式場の外では、ライスシャワー、フラワーシャワー、ブーケトスを行う場合もあります。また記念撮影などを行う場合もあります。
GMおじさん
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次に神前結婚式の一般的な流れは以下のようになっているね。
神前式結婚式
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家と家を結びつけるのが結婚であるという考え方に基づき、神職と巫女がご両家の縁結びをするのが神前結婚式です。
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一般的な挙式の流れ
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1.入場
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係員又は巫女さんの先導で式場に入場します。先頭が新郎新婦、媒酌人夫婦、父・母そして親族(血縁が近い順)となります。神棚に向かって右側に新郎側、左側に新婦側が着席します。全員が揃ったところで神職が入場します。
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2.修跋の儀(しゅうばつのぎ)
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全員起立して拝礼をします。神職が御跋詞(はらえことば)を唱えながら、新郎新婦及び参列者の身を清めるためのお祓いをします。お祓いが終わったら全員着席します。
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3.斎主一拝(さいしゅいっぱい)
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全員起立します。神職が神棚に向かって一拝をしますので、それに合わせて全員で一拝します。
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4.祝詞奏上(のりとそうじょう)
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全員起立します。神職が神に結婚の報告と結婚を祝う祝詞を奏上します(読み上げます)。祝詞奏上が終わり、神職が着席したら一同着席します。
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5.三献の儀(さんこんのぎ)又は三々九度
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新郎新婦の前に巫女が大中小の3つの杯とお神酒を持ってきます。お酒は小の杯、中の杯、大の杯の順に注がれ、飲む順番も決まっています。飲むときは1・2・3と三回、盃を傾けますが、1・2回目は口をつけるだけ、3回目に飲み干すようにします。
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6.神楽奉納(かぐらほうのう)
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神社によっては神楽の奉納が無い場合もあります。また、どの順番で奉納されるかは神社によってさまざまです。
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7.誓詞奏上(せいしそうじょう)
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いわゆる「誓いの言葉」にあたります。誓詞は巻き紙に書かれています。
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まず新郎新婦は神前に進み出て一礼し、新郎が誓いの詞を読み上げます。読み終わったところで新郎が自分の名前を述べ、続いて新婦も自分の名前を述べます。読み終えたら元通りに巻き直した後、神前に献上します。
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8.指輪交換の儀
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巫女が指輪を持ってきます。新郎は新婦の薬指に結婚指輪をはめます。続いて新婦は新郎の薬指に指輪をはめます。指輪の交換は本来の神事には無い儀式ですが、今日では神前結婚式の中で一般的に取り入れられています。
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9。玉串奉奠(たまぐしほうてん)
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神式の儀式において神前に玉串を捧げる、謹んで供えることを言います。
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巫女が玉串を持ってきますので、新郎新婦は玉串を受け取り、神前に進みます。一礼して神前に玉串を供え、一歩下がってから新郎新婦二人揃って二礼二拍手一礼をします。
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10.親族盃の儀(御親族御固めの儀)
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親族の前に巫女がお神酒を注ぎます。全員にお神酒が注がれたら、全員起立してお神酒を飲み干します。飲み干す際は三々九度と同じように、1回目・2回目は口をつけるだけで、3回目に飲み干すようにします。
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11.斎主一拝
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神職が神棚に向かって一拝しますので、それに合わせて全員で一拝します。
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12.退場
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神職が退場します。神職に続き、一同も退場します。退場の順番は会場の都合によりますので、巫女や係員の指示に従ってください。
まとめ
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結婚式の種類には1.教会式 2.神前式 3.人前式 4.仏前式 がある。
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現在では教会式が全体の約65%、神前式が約20%、人前式が約15%となっている。
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教会式は事前にリハーサルやレクチャーがあるので安心。親族のほか、友人も多数の出席が可能。
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神前式は神主、巫女さんの先導、指示に従えば大丈夫。三々九度の杯など日本古来の儀式がある。出席者は親族限定がほとんど。
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人前式は特別のルールは無く、自由な演出が可能。費用も最も少なくできる。