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婚礼衣装を購入するという選択

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結婚式・披露宴の衣裳はレンタルが当たり前、という先入観から脱して購入を検討することは正しい選択です。購入のメリットとデメリットを考えて、検討してみてはいかがでしょう。式場提携衣裳店だけに限られていた選択肢が大きく広がって、貴女が本当に着てみたいドレスに出会うことができるかもしれませんよ。しかも費用を大幅に節約できるチャンスになるかも・・・
 

 目 次

 

  1. レンタル衣装のお話し
  2. レンタルドレスは国内生産という誤解
  3. 購入とレンタルのメリット・デメリット
  4. まとめ

 


 
はなちゃん・たろうくん

    • こんにちは、GMおじさん。

GMおじさん

    • やあ、いらっしゃい。ふたりとも相変わらず元気そうだね。

はなちゃん

    • うん、だって今日も婚礼衣裳のお話でしょ! ずっと楽しみにしているのよ。早くお話しを聞かせて!

GMおじさん

    • はは、じゃ早速始めるとしましょうか。

    • 前回は実際に衣裳の費用がいくら位かかっているかをデータで見て、衣裳の持ち込み料の話もしたよね。

はなちゃん

    • そう、衣裳に掛ける平均的な費用は約48万円強、ウェディングドレスに限ると購入が12%でレンタルが85%くらいでレンタルドレスを利用した人が多かったわね。

 

レンタル衣裳のお話し

 
GMおじさん

    • そうだね。おじさんが若い頃に「貸衣装だけど、明日わたしは花嫁姿で嫁いでいきます」という内容の歌があってね、当時は「貸衣装だけど」というのは「安物の衣裳をまとった花嫁」という意味で歌われたんだよね。

    • でも今の貸衣装(レンタル衣裳)は豪華で華やか、とても安物とは言えなくなっているよね。レンタル料も結構なお値段になっているし。

はなちゃん

    • うん、そうなの。本当に多種多様なドレスがあるし、お値段も5万円前後から高い物は100万円ほどするものまで、本当にピンからキリまで揃っているわ。でも、やっぱりそれなりのドレスはそれなりのお値段で、ちょっといいなと思うものは1着40万円、50万円というのはザラだわね。

    • そのドレスを着るのは挙式・披露宴のほんの3~4時間だから、いくら一生に一度といってもちょっと高いな、と思っちゃうのよね。

GMおじさん

    • そんなはなちゃんにお勧めなのが「購入ドレス」だよ。購入といっても「既製品の新品を買う」「リサイクル品を買う」「オーダーメイド」などと幾つかのやり方があるけど、今日はその中から「既製品の新品を買う」のお話しをしましょう。

GMおじさん

    • お話の前にちょっと聞くけど、はなちゃん、たろうくん。衣裳店のレンタルドレスはどこで作られているか知ってるかい?

 

レンタルドレスは国内生産という誤解

 
はなちゃん

    • 日本国内にドレスメーカーがあって、衣裳屋さんはそこから仕入れているんじゃないかしら?

たろうくん

    • ぼくもそう思います。日本は衣料品の品質が良いことで有名ですから。

GMおじさん

    • 実はね、レンタル衣裳店のドレスは日本国内で製作される場合もあるけど規模は小さくて、反対に中国やベトナム、韓国などで製作されていることが多いんだ。ドレスのデザインやパターンなどは日本で作って、生地の裁断や縫製は人件費が安い外国でおこなってその後日本に輸入するという仕組みだね。ちなみに日本でも有名な「ワタベウェディング」は中国の上海とベトナムに自社工場を持っているよね。また大手の「KURAUDIA」は中国の青島に工場を持っているようだね。デザインやパターンを自社で作れない中小のレンタル衣裳店では、韓国の縫製工場や衣裳店に行って、大量に買い付けをするなんて話も良く聞くよね。

はなちゃん

    • え~、ということは、今まで日本で作られていると思っていたドレスが、外国で作られて輸入されているってこと!初めて聞きました。

GMおじさん

    • おじさんが韓国のドレスショップに行ったときに、オーナーさんが「先週日本から50着のオーダーが来ました」と得意げに話していたね。それもさほど大きなドレスショップではなくて、縫製する人が4人~5人程度の小さなショップだったけど。

注)GMおじさんはホテルのセールスのため韓国に50回以上行っていました。主に旅行会社を訪問して韓国人観光客の誘致を行うのですが、時に婚礼に関する物品の調査も行っていました。

 
GMおじさん

    • 実際どこで作ったドレスであってもいいんだけど、おじさんが言いたいのは外国製ドレスの品質が日本製に比べて劣るということはない、ということなんだ(注:例外もあるので注意が必要)。おじさんは実際に韓国からドレスを2着ほど輸入してみて、日本の縫製をするベテランにそれを見てもらったことがあるけどどちらも非常に良くできた縫製で、国産と比べて遜色は無いという評価をもらったことがあるよ。

 

購入とレンタルのメリット・デメリット

 

    • ということで、今度は購入・レンタルのそれぞれのメリット・デメリットについて見てみようか。下の表を見てごらん。

 

 別表-14

表54

GMおじさん

    • 表で見るとおり、平均費用はレンタルが約21万円で購入が23万円となっているね。金額帯の分布も良く似ているね。オーダーメイドでも平均が26万円くらいだからレンタルと比べて特別大きい差額ではないよね。

    • 購入の場合は「使用後のクリーニン代が自己負担」だったり、「使用後の保管場所の問題」などがデメリットで有るけど、これも特別大きな問題じゃないよね。むしろ「提携衣裳店の保有する商品からしか選べない」というレンタルと比べて選択範囲が大きく広がるから、はなちゃんみたいな理想を追い求める乙女にはピッタリじゃないかと思うんだ。

はなちゃん

    • 理想を追い求める乙女だなんて・・・ぴったりだわ。嬉しい!

たろうくん

    • ・・・・・(無言)

 
GMおじさん

    • 購入ドレスには既製品の他にオーダーメイドという選択もあるんだけど、一般的にベースになるドレスをアレンジしたり、サイズを調節する「セミオーダー」が主流だね。

    • 以下に「購入ドレス」の注意点を書き出したから、留意してください。

      • サイズが合っているか、キチンと採寸して自分のサイズを知っておくことが必要。

      • 試着用ドレスを貸し出してくれるショップでは出来るだけ実物を見て試着する事。

      • 返品や交換に応じてくれるショップを選ぶほうがよい。

      • 万が一のトラブルに備えて納品までの期間に余裕を持って準備すること。

      • ベールや手袋、アクセサリーなどの小物も手配を忘れないように。

はなちゃん

    • 準備期間ってどれくらい考えておけばいいのかしら?

GMおじさん

    • 購入するショップにもよるけど、インポートドレスの場合は早くて2週間、遅いと1~2ヶ月くらいかかるみたいだね。それにオーダーメイドやセミオーダーの場合は1ヶ月~6ヶ月位かかることもあるから、注意が必要ですよ。

    • ドレスを販売しているショップはいろいろあると思うけど、レンタルショップと比べると数が少ないから普段はなかなか見かけることがないよね。でもさがせば国内にもあると思うから調べてご覧。

はなちゃん

    • わかった。今日はこれから家に帰って早速ホームページを調べてみるわ。

    • ありがとう、GMおじさん。又来ますね。
      イラスト6

たろうくん

    • ちょっと、僕の衣裳はどうなってるの・・・タキシードは・・・

GMおじさん

    • ははは、さようなら。又来てね。

 

まとめ

 

  1. レンタルドレスはピンからキリまであるが人気ドレスは40万円、50万円というのもザラにある。3~4時間の着用にしては高すぎるのでは?

  2. レンタル衣装店のドレスは海外で作られて輸入されるケースが多く国産は希少。生産国は主に中国、ベトナム、韓国が多い。

  3. レンタルドレスの平均費用は21万円強、購入ドレスの平均費用は23万円強で殆ど差は無い。

  4. 購入ドレスには、既製品の新品、リサイクルドレス、オーダーメイドなどの選択手段がある。

  5. 外国製のドレスでも日本製に比べて劣ると言うことは無い。(一部では劣悪品もあるので要注意)

  6. レンタルの場合はクリーニング代が不要、事後保管処理は不要などのメリット。デメリットはレンタル衣裳店の保有する衣裳からしか選べない。

  7. 購入の場合はクリーニングは自己負担、保管場所が必要などのデメリット。いくつもの衣装業者から選べて、選択肢が大きく広がるというメリット。

  8. オーダーメイドはセミオーダーが主流。準備期間は長めに見ておく必要がある。