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見積書の様式とチェック項目

 
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結婚式・披露宴の見積書はある程度定型化された様式があり、それに付け加えたり修正したりして作り上げていくのが一般的です。見積書のモデル様式とチェックポイントを考慮しながらあなたの理想を盛り込んだ見積書を作ってみると、実際に必要な結婚式・披露宴の費用が見えてきます。その見積書をベースに賢い節約をしながら、あなたらしい披露宴を作りましょう。
 

 目 次

 

  1. チェックポイント表を見て結婚式・披露宴の概要を知る

      1. 結婚式について

      2. 料理と飲物について

      3. 衣装と美容について

      4. 会場費・室料について

      5. その他のアイテムにつぃて

  2. 持込み料の話し

  3. まとめ

 


 
たろうくん・はなちゃん

    • おじさん、こんにちは。今日もお話聞かせてください。

GMおじさん 

    • いらっしゃい、たろうくん、はなちゃん。

    • この前は堅い話しばっかりだったけど、今日からは実際の結婚式・披露宴の話しが始まるよ。ところで、披露宴のことは二人で話しているかい?

 

チェックポイント表を見て結婚式・披露宴の概要を知る

 
はなちゃん

    • うん、いろいろと話しているよ。でも、なにぶん二人とも一人っ子だから兄弟・姉妹の結婚を見たことがないの。お父さんやお母さんも自分の子供の結婚の経験がないから、余り良く分からないみたい。だから二人で話しても、なんとなくぼや~ッとした感じになっちゃうのよね。

GMおじさん

    • そうだね、見たことも聞いたことも無いのに、プランを立てろって方が無理だよね。それじゃ、結婚式・披露宴の大まかな内容が分かるようにおじさんが作ったチェックポント表を基にして一つ一つ説明していくことにしよう。

    • 下の表を見てご覧。これは見積書の形式を取っているけど、各項目のチェックポイントを指摘している表なんだ。一般的な結婚式・披露宴で必要な内容が書かれているんだよ。分かり易いようにこれらの項目に沿って説明していきましょう。 

 
表38

(注記)上記のチェックポイント表の各項目は結婚式・披露宴の必須項目です。各項目に沿って結婚披露宴の準備を進められることをお奨めいたします。なお、上記の表が必要な方は表(画像データです)をコピーしてください。また、表を郵送ご希望の場合は「ご意見コーナー」よりメールにてお申し付けください。
 

結婚式について

 
GMおじさん

    • まず「結婚式」だけど、二人がやりたい挙式の形式はどれだろう。

はなちゃん

    • 両家ともキリスト教徒ではないけど、たろうくんとは「教会式」がいいねって話しています。おじさん、キリスト教徒ではなくても教会式で挙式してもいいですよね。

GMおじさん

    • もちろんだよ!昔は挙式といえば神式が殆どだったけど、今は教会式が過半数になっているよね。日本人は、正月には神社にお参りして、結婚式では教会に行く。そして葬式はお坊さんにお経を上げてもらう、と揶揄されるけど、おじさんはそんな日本人の宗教観が大好きだね。だって、神様もキリスト様も、そして仏様も日本では仲良く共存しているから、この平和な社会は世界に誇っていいんじゃないかと思っているんだ。

はなちゃん

    • おじさんの考え方ってちょっと変かなとも思うけど、まあ、賛成してくれているってことね。それじゃ、この表の「ランク」の所に「教会式」って書いておくわね。

    • 金額のところはどうすればいいのかしら。

GMおじさん

    • 教会式の場合の挙式費用は相場が10万円~25万円位かな。式場によって違うけど、今日のところは20万円と書いておきましょう。内容は挙式一式、オルガンなどの奏楽、聖歌隊、フラワーシャワー、バルーンリリースなどの挙式と演出の費用だけど、演出が入っていない場合も有るので、具体的には各式場を見学する時に確かめてみようね。神父さんの人件費は入っているところが殆どだね。

    • 参考の為にいうと、神式の場合で5万円~15万円、人前式の場合で5万円~20万円位が相場かな。神式の場合は神主さんや巫女さんの人件費、供物の代金などが入るけど演出などは殆どないよね。人前式の場合は逆に演出の費用割合が大きいと思うけど、その分オリジナリティのある式を行うことが出来るよね。

たろうくん

    • 結婚式に参列する人の制限なんかはあるんですか?

GMおじさん

    • 基本的には誰でも参列できるけど、神式の場合は式場の大きさによて参列できる人数に制限があるから親族に限る場合が多いね。

    • それから「見積り項目」にある「介添料」だけど、介添えって聞いたことはあるかな?

はんちゃん

    • 聞いたことないわね。なんだろう?

GMおじさん

    • 介添え(介添え人)とは主に新婦さんのお世話をしてくれる人で、衣裳やその他の細かいところに気を配ってくれる人だよ。その他に披露宴のスケジュールに合わせて新郎新婦を誘導したり、困ったときの手助けをしてくれる、いわば「黒子」のような役割の人なんだ。殆どの式場では経験を積んだある程度年配の女性が「介添え」として配置されるんだ。必ず必要で頼りになる人だよね。「介添料」はその人の費用のことだよ。だけど、式場によっては「介添料」を請求しないところもあるし、サービス担当のキャプテンが代行するところもあるから、確認する必要があるよね。

 

料理と飲物について

 
GMおじさん

    • 次に「飲食」だけどこれは婚礼費用の中でも一番金額が大きくなる項目だから、別にコーナー( LinkIcon 料理と飲物 編)を設けてお話しするようにしようね。

はなちゃん

    • 特に念入りに教えてくださるのよね、おじさん。

 

衣装と美容について

 
GMおじさん

    • まあ、そういうことだね。次の「衣裳・美容」もやはり金額が大きくなるし、重要な提案もあるからこちらも別コーナー( LinkIcon 婚礼衣装 編)で説明しますよ。

はなちゃん

    • ドレスは女性の最大関心事なの。楽しみだわ!

 

会場費・室料について

 
GMおじさん

    • それじゃ、次の「会場費・室料」の事をお話ししますよ。

    • これは披露宴会場の使用料などの会場、控室などの使用料のことだけど、意外と知られていないのは会場費を支払わないことが多い、ということなんだ。

たろうくん

    • それって無料にするってことですか?

GMおじさん

    • そのとおり。まず一番多いのが「〇〇円以上の飲食を伴う場合は会場費を無料」などと規定を作っている式場が多いんだ。特にホテルの場合は、飲食を伴う宴会の他に一般的な「会議」や「展示会」などで部屋を使用するケースが大変多いから、会議室料や展示会室料などの名目で金額を決めているけど、宴会の場合もこれらを適用するようになっているんだ。だけど、飲食を伴う集会の場合は先に言った「〇〇円以上の飲食を伴う場合は室料無料」にするケースが大変に多いんだよね。但し、会議や展示会などを基本的に行わないレストランやブライダルハウスの場合は飲食に伴う値引きは無いかもしれないけどね。

GMおじさん

    • 次に多いのが婚礼の値引きの最初の項目がこの室料のケースが大変多いよね。これは室料は値引きをしても会場側が損をすることがないからなんだ。部屋は使っても使わなくても式場側に経費は発生しないから簡単に値引くことが出来るし、値引かなければ儲けものって感じだよね。(室料には原価が発生しないから例え無料でも赤字にはならない

    • 先に見た「見積書」の実例でも各種の室料項目が基本プランに含まれていたけど、式場側からしたら基本プランに入っていてもいなくても同じなんだよ。あるいは、基本プランには室料が含まれているけども、最終の値引きではこの室料を特別値引きなどの名目に含めているケースが多いんだ。

はなちゃん

    • つまり、最初から値引きしてもいいのに「特別値引き」なんて言ってるということよね。

GMおじさん

    • まあ、そういうことだね。だけど、着付け室や親族控室などは実際に必要な部屋だから「タダにしろ」とは言えないかもしれないよね。その場合は「会議室料」を参考の為に聞いてみるといい。もしも会議室料より高かったら金額はあわせるように交渉する必要があるよ。それから、ゲストハウスなどではホテルに有るような広いロビーやホワイエ、あるいは喫茶室などが無い場合があるから、早くにきたゲストが長時間立ったままになることも心配があるね。そこは要チェックだよ。

はなちゃん

    • わかった。そう言えば「来賓ゲストは挙式の30分前から会場受付」という招待状を見たことがあるけど、そういう会場では待合いスペースが少ないのかもしれないわね。

 

その他のアイテム(装花・写真・演出・印刷物)

 
GMおじさん

    • そうだね。さて次の「装花・ブーケ」「写真・ビデオ」「演出・司会」「印刷物」のところも後のコーナーで説明するからね。

はなちゃん

    • ということは、それらのコーナーは節約のポイントということね。はやくお話しを聞きたいわ。

 

持込み料について

 
Gmおじさん

    • ところでチェックポイント表にある「持込み料」というのは知っているかい?

たろうくん

    • 聞いたことはあるような気がしますが何だったかな。よく覚えていないですね。

GMおじさん

    • 持込み料とは、式場の指定業者や提携業者以外のところから衣装や引出物などを持ち込む場合に課せられる一種のペナルティのことだよ。

    • 持込み料が課せられるのは主に「衣裳」「写真」「装花」「司会」「印刷物」「引出物」が多いんだけど、どれも式場の指定業者または提携業者が入っているアイテムだよね。

    • おじさんがホテルで働いていた頃は「衣裳」と「引出物」以外は持ち込みは殆ど無かったんだ。けど今は婚礼に関連した商品やサービスが充実してきて、提携業者だけでなく色んな業者が乱立するようになってきた。だから式場は提携業者を守るためにも「持込み料」で歯止めをかけようとしているんだね。

    •  

    • そもそも提携業者と呼ばれる人たちはどうしてその式場と提携するようになったかをお話ししますね。

    • 式場やホテルは婚礼関連の商品・サービスを取り扱う提携先を決めるときに「契約料」あるいは「権利金」という物を徴収するようになっています。この「契約料」「権利金」は家を借りるときに支払う「敷金」と良く似た内容で、「あなたの商売を優先してあげますから、その見返りにお金を預けなさい」といって徴収するものです。もちろん契約満了後には返金されるのですがこの「契約料」の相場も決して安くはなくて、おじさんのいたホテルでは衣裳店や花屋さんからそれぞれ1000万円の「契約料」を取っていました。ビックリですよね。

    • 提携業者はこの契約料があるので「他の衣裳店からの衣裳持込みはしないでほしい」と主張することができます。式場は提携業者との契約が有るので、持ち込みを極力押さえてお客様が提携業者から購入するように誘導します。そしてお客様が持ち込みをしようと考えないように「持込み料」を示してけん制するのです。もちろん、持ち込みをされると提携業者からの手数料が式場に入らないことも、「持込み料」にこだわる大きな理由ですね。

はなちゃん

    • ふ~ん。提携業者も「契約料」まで払っているんだったら、その言い分ももっともだわよね。でも、この話の中にはお客様のことが何にも考えられていないんじゃないかと思うんだけど。式場も提携業者もまずお客様のことを考えるべきだと思うけど。そうだよね、たろうくん。

たろうくん

    • うん。事情は分かるけど、もっとお客様を一番に考えるほうがいいと思う。

GMおじさん

    • そうだね。だから最近は少しずつだけど「持込み料は無し」という式場も増えてきているから、だんだん変っていくと思いますよ。

GMおじさん

    • 後回しになった項目が多いけど、上に示したチェックポイント表に「チェックポイント-選択ポイント」を記載しているところは大事な確認事項だから、式場で見積りをもらう場合は必ず式場側に確認してもらいたいと思います。そうすることで、見積書の内容が理解できるし、賢い選択ができるようになると思いますよ。

はなちゃん

    • わかったわ。チェックポイントや選択ポイントを確認しながら、式場の担当者に見積りを出してもらうようにするわ。でもその前にもう少し勉強をしておかなくっちゃ。ねえ、たろうくん。

たろうくん

    • そうだね、少しずつ結婚式の全体が分かっていく気がしてきたよ。おじさん、また来ますからよろしくお願いします。

GMおじさん

    • はい、是非また来て下さいね。さようなら。

 

まとめ

 

  1. GMおじさんのチェックポイント表を参照して具体的なイメージを整理しておくと分かり易い。

  2. 「結婚式は教会式で」などと具体的な希望内容をチェックポイント表に記入しておく。

  3. 「飲食」「衣裳」「装花」「写真」「印刷物」などはあとでGMおじさんが解説するから要点を記入しておく。

  4. 「会場費・室料」は原価がかからないので交渉次第では値引きや無料化が可能です。

  5. 「持込み料」とは式場の契約業者や提携業者以外のところから持ち込むアイテムに対して課せられる一種のペナルティです。

  6. 持込み料の有無は必ず確認するようにしましょう。